※ド素人が偉そうに書いています。お笑いは味覚みたいなもんで人それぞれ(異論は認めないということでなく、むしろウェルカム)ですのでそれを踏まえた上で見てください。
昨年は、ウーマンラッシュアワーが優勝し、わずか1年で同期メンバーと共にレギュラー番組を持つまでになり、THE MANZAIの優勝者として初めてブレイクしたわけですが、今大会はどうでしょうか。
大会前の特番を見た上での予想は、今大会予選1位となり、前大会でもおもしろかった学天即とキングオブコントで高評したアキナは決勝までいくだろうなーという感じ。
グループA
実順位 | 俺ベスト | |
---|---|---|
2丁拳銃 | 4位 | 4位 |
エレファントジョン | 2位 | 3位 |
アキナ | 1位 | 1位 |
磁石 | 3位 | 2位 |
まだ空気ができあがってない中でのグループAのトップバッターは2丁拳銃。10年前のM-1で見せたハンバーガーのネタが面白くて前評判高めだったんだけど、今回の金持ちになりたいというネタはキレがなかったかなー。
同じ擬音の「首でガッサー」でバリエーション見せて、エビでガッサーで裏切りが始まって、エビでガードで展開見せてようやく面白くなって来て、ようやくここからかなーと思ってたら、展開したところが元に戻ってしまったのがなー。
エレファントジョンは、ボケが見た目は竹山、ボケの内容がアンタッチャブルのザキヤマっぽい。ネタはずーっと低空飛行でANAやJALのようには飛び立てずに終わった感じ。もうちょっと印象のあるパンチが欲しかったのと、テンポが早すぎて1個1個のボケを噛み締められずにネタが進んでいくからわかりづらかったなー。TOTOのボケは面白いw
アキナは、やめさせる野球部員を止めるというネタ。設定もボケもダウンタウンっぽいなーと思いながら見てたけど、手を出すあたりぐらいから徐々に面白くなってきて、心に響く言葉からギア変わって、希望に満ちた言葉と優しい言葉で爆発したなー。締めの熱い言葉もしっかり印象残しててよかった。やっぱりこのコンビ面白いねー。
グループA最後の磁石は、飛行するまでに時間がかかったアキナに対して、オラオラ系ぐらいから飛び出して中盤ですっかり安定飛行。結果は国民ワラテンの1票のみという意外な結果に。票じゃなく、点数だったらもうちょっと違ったのかも。
ビートたけしが言ってたようにもうちょっと票が入ってもいいと思ってたんだけどなんでだろう?
あと、志村けんのテンポゆっくりが良いなーというアキナへの評価は、前大会優勝のウーマンラッシュアワーに対するあてつけとも取れた。
グループB
実順位 | 俺ベスト | |
---|---|---|
トレンディエンジェル | 1位 | 2位 |
馬鹿よ貴方は | 4位 | 4位 |
囲碁将棋 | 2位 | 1位 |
学天即 | 3位 | 3位 |
グループBトップのトレンディエンジェル。登場してから数秒で大会全体の空気が変わったかな。ポップな楽しい雰囲気の中、終始ハゲネタで攻め立てて、たまに毒のあるボケと自虐のボケを挟むという緩急も付けてたり楽しく、わかりやすい漫才という感じ。
空気が変わったと思ったら、今度はまったく逆の方向に空気を変えたのが馬鹿よ貴方は。なんだろうなー、ボケが「おもしろいでしょ?ねぇ、この空気おもしろいでしょ?」みたいな雰囲気を醸し出して、ハードルを自ら上げてるんだけど、ボケもハードルを超えてこないし、雰囲気どおりのボケで裏切りもないからイマイチ笑えなかったかな・・・
このあとが大変だなーと思ったら、囲碁将棋が下ネタで打ち破った気がする。タオルに肛門が移動するっていうボケは面白いねwただ、こういうネタってボケがぶっ飛んだ世界観を出していってどんどん展開させていってツッコミがそれを修正していくものだと思うんだけど、ツッコミも世界観を出してくるからポジションがわかりづらかったかな。
あとは、肛門を開ける、閉めるをネタにするあたりから失速してしまったのがもったいない。タオルに肛門が移動するぐらいが山だったので、そこら辺でしめておけばまた違ったんじゃないかと。
そして、期待の学天即。去年とネタもスタイルもあまり変わってないんだけど、やっぱりツッコミがうまいから面白いねwただ、やっぱり爆発力がないかなー。もうちょっと残るフレーズのボケがあればという感じ。
トレンディエンジェルが8票集めてダントツで決勝進出。
グループC
実順位 | 俺ベスト | |
---|---|---|
和牛 | 4位 | 3位 |
博多華丸・大吉 | 1位 | 1位 |
ダイアン | 4位 | 4位 |
三拍子 | 2位 | 2位 |
空気も完全にできあがったグループCのトップは和牛。ネタの掴み部分をネタにするという今までに見たことのないネタ。足りない言葉を取った漫才を見てると「あるある」と共感するところもあり、立場を逆転させたりして膨らませたりするんだけど、イマイチ展開はなかったかなーと。でも、2本目見たかったかなー
次が博多華丸・大吉。たまに漫才を見てて、あまりおもしろ思ったことがなかったんだけど、この日はめちゃくちゃおもしろかったなー。ネタの中にあるボケの数は少ないんだけど、1個1個のボケがビックパンチで面白い。ボケの数が少ないのはNON STYLEを見てもわかるとおり、ワラテン的にはフリなんだろうけど、きっちり取っていった。
3番手はダイアン。「歯多い」がおもしろかったなーw
決勝
実順位 | 俺ベスト | |
---|---|---|
アキナ | 3位 | 2位 |
トレンディ・エンジェル | 2位 | 3位 |
博多華丸・大吉 | 1位 | 1位 |
決勝のトップはアキナ。ネタの設定を変えて、パターンは同じだけどおもしろいなー。安心させる言葉と寒さをしのげそうな場所で波に乗って、肩をゆすると目の覚める言葉で爆発。希望に満ちた言葉でキレイに落としておもしろい漫才みたなーという感想。来年も見たいなー。
次はトレンディ・エンジェル。ハゲネタで来たら厳しいだろうなーと思ってたら、ほとんどハゲの要素なし。それでも面白みはあまり変わってなくて結構パターン持ってるんだなーと。
最後は、博多華丸・大吉。つかみとオチがバッチリ。1回目と同じく手数は少ないパンチ力のあるボケで勝負。新しいことわざを展開させていってどんどんボケを大きくしていくのもストーリー性あって面白かった。
ということで今年最後のテレビで放送されるお笑い賞レースを文句なしで制したのは、博多華丸・大吉でした。
来年は、夏にM-1も復活するので、M-1王者がTHE MANZAIに出場する可能性もあり、若手の面白い漫才師をテレビで見られる場も増えるのが楽しみ。アキナは結成してまだ2年なのでM-1を制する可能性もあるので今後も注目したいなー。