M-1グランプリ 2015の感想とオレベスト

5年ぶりに復活した「M-1」 当時、田舎の実家ではテレ朝の番組が放送されていなかったこともあって、生放送で観たのは初めてかもしれない。



ファーストステージ



哲夫 佐藤

哲夫
石田

富澤

たけし
徳井

義実
吉田

岩尾

増田

英彦
中川

礼二
メイプル超合金 89 89 89 92 91 85 89 85 87
馬鹿よ貴方は 90 90 83 93 89 83 90 85 88
スーパーマラドーナ 90 93 88 91 89 90 93 87 92
和牛 88 90 88 90 90 86 92 92 90
ジャルジャル 93 93 94 94 96 90 96 89 89
銀シャリ 92 89 87 92 95 89 92 91 91
ハライチ 87 88 86 89 89 83 85 89 92
タイムマシーン3号 88 91 94 93 88 89 90 90 93
トレンディエンジェル 91 92 92 93 88 93 89 93 94
※赤字は審査員の最高得点



実順位 オレベスト 総合得点
ジャルジャル 1位 1位 834
トレンディエンジェル 2位 3位 825
銀シャリ 3位 2位 818
タイムマシーン3号 4位 8位 816
スーパーマラドーナ 5位 5位 813
和牛 6位 4位 806
メイプル超合金 7位 6位 796
馬鹿よ貴方は 8位 7位 791
ハライチ 9位 9位 788


トップバッターはコンビ歴3年目の「メイプル超合金」。



M-1のトップバッターはいつも苦戦してるイメージが強いけど、メイプル超合金はそれなりに笑いも点もとってトップバッターとしては成功。それが影響してかオール80点のコンビがなしのインフレ状態に。



どっちもシルエットがボケでツッコミがあまり入ってこなかったかな・・・。



「馬鹿よ貴方は」は、ボケの数を少なめ、一発、一発重いパンチを放り込むというスタイル。手数と疾走感で勝負するNON STYLEの石田とブラックマヨネーズの吉田が低めにつけているのは好みが出たのかな。



ネタの内容というよりもスタイルで勝負している感があって「馬鹿よ貴方は」は、どのネタ見ても全部同じに感じてしまう。ハマってないサザンオールスターズ、B’z、ミスチルといった感じ。好きな人は好きなんだろうなー



「和牛」の偏見たっぷり、いちゃもんつけるネタは個人的に面白かったけど、得点が伸びず。本人たちもあまり納得いってないような表情。



個人的には「スーパーマラドーナ」よりも笑えたけど、序盤から特異なネタが4連発続いたこともあって徐々に飽きてきたのかなー。といっても点差はたったの7点で誤差の範囲。



前半4組までは爆発が起きず、いつものM-1という雰囲気。



ちょうど真ん中、5組目は「ジャルジャル」。めちゃイケではいまいちハマってないけど、ざっくりハイタッチではバッチリはまっていて、バストークのジャルジャルはめちゃくちゃ好き。



ちょっと前はかなり尖っていたスタイルで勝負してたけど、好き嫌いがハッキリ別れていて個人的にはひたすらオバハンと叫ぶネタも好きなんだけど評価はいまいち。



今回はジャルジャルの尖った部分、世界観を活かしつつ、丸みもあるネタで終始笑いっぱなし。反対側の肩を叩いてしゃべるというのは明日からでも使えそう。



あれだけのしゃべくりを4分で収めて噛まずに終えるのは相当凄い。審査員9人中6人が最高得点。ただ、これが笑い飯の「奈良県立歴史民俗博物館」と同じような不安を抱くことに・・・。



「銀シャリ」は、ボケでもツッコミでも笑えて個人的に好きなコンビ。「さしすせそ」ネタは題材としてはオーソドックスだけど、それを感じさせず。ボンジョビとスティック野菜でインパクトを残しつつ、上手く1回戦をこなしたという感じ。こういう残り方すると最終決戦が面白いけど、残り3組どうなるか。



「ハライチ」は、ずっとノリボケ・ノリツッコミのスタイルでネタやっていて、最近のテレビでもやっていただけに同じスタイルで来るかと思いきやオーソドックスなスタイルとオーソドックスなネタの内容で勝負。



ネタの内容が澤部の良さを消してしまっていて、ネタが終わってからのトークと途中、陣内にイジられる時に澤部の良さが出てきてネタよりもフリーな場面で活躍するテレビの人なのかなーと。



一方、ネタを考えている方の岩井が終始噛みまくっていて緊張がこっちにも伝わってくる。ゴールデンでレギュラー張っていた経験があっても、2回目の出場でもやっぱりM-1は違うんだなーと。



前回、2005年に出場、舞台を動きまわって2002年出場のテツandトモを彷彿とさせる場違い感を醸し出していた「タイムマシーン3号」はオーソドックスなジブリネタ。かなり笑いをとっていたけど、ジブリをいじるネタは飽きるほど見たので個人的に序盤で拒絶反応が・・・。



敗者復活から勝ち上がってきたのは「トレンディエンジェル」。



敗者復活戦は夕方からテレビで生放送、ネット投票で敗者復活を決めるというもの。ネタ見ていなくても投票できてしまうわけでテレビに露出していて認知度のあるコンビが圧倒的に有利。



順当にいけばナイツなんだろうけど、手数少なめのスタイルを大幅に変えたネタで勝負。そこまでウケてなかったのに3位に残ったのはやっぱりテレビ人気なのかなーと。



ネタ的にはいつもどおりのオーソドックスなハゲネタなんだけど、わかりやすくいネタで会場のウケは一番。2位で通過。



最終決戦



哲夫 佐藤

哲夫
石田

富澤

たけし
徳井

義実
吉田

岩尾

増田

英彦
中川

礼二
オレ

ベスト
銀シャリ 2位
トレンディエンジェル 3位
ジャルジャル 1位


いよいよ最終決戦。



M-1の最終決戦の勝ち抜き方は、ファーストステージと同じパターンのネタで勝負、ファーストステージで披露したネタを伏線として使うというのがよくある方式。



1番手は銀シャリ。言葉遊びと音遊びは関西らしい漫才でさすが。途中、THE MANZAIで見せたネタを取り込みつつ、ちゃんとおもしろく進化してた。寿司のくだりは何回みても笑ってしまうなー。1回戦で披露したネタを伏線として使っていてM-1らしさも感じつつ4分間めちゃくちゃ楽しめた。



2番手はトレンディエンジェル。ネタ自体はテレビで何回か見たネタ。会場のウケは一番。



最後はジャルジャル。どのパターンで来るのか楽しみにしてたけど、ファーストステージと同じパターンのネタで勝負。少し安堵しつつ、ネタの内容も充分楽しめたんだけど、このパターンで優勝する場合はファーストステージのネタを上回っていけなければいけないけど、ボケのパターンが減っていたりしてそこまでは行かず。



ファーストステージとネタの順番が逆であれば、1票で終わってはなかったかなー。ダブルボケといい、落ち様といい、笑い飯っぽいなーという印象。笑い飯は「奈良県立歴史民俗博物館」から「鳥人」を作るまでに6年かかっているだけにジャルジャルが来年以降、これ以上のネタを作れるのかも気になるところ。



結果に満足しつつ、5年ぶりのM-1グランプリめちゃくちゃ楽しめました。まだまだ感想あるけど、疲れたのでこのへんで