毎年恒例、M-1グランプリ 2016の感想とオレベスト。今年は最後の最後まで接戦でハラハラどきどきしたー!
決勝
去年は歴代M-1王者9人が審査員になって大きなテコ入れ。今後も歴代M-1王者の審査が続いていくと思ったら、今年は人数が半分の5人になっておなじみの顔ぶれに
審査員ひとりの影響度が2倍になって大変だろうけど、コンビごとの点差は縮まった分ネタだけじゃなく、審査員一人ひとりがコメントする時間も増えたし、結果発表も合計点が出るまで楽しめたかな
ただ、上沼恵美子のコメントが長い・・・
上沼恵美子 | 松本人志 | 博多大吉 | 中川家 礼二 |
オール巨人 | 合計 | オレベスト | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アキナ | 89 | 87 | 89 | 89 | 92 | 446 5位 |
7位 |
カミナリ | 81 | 89 | 90 | 90 | 91 | 441 7位 |
3位 |
相席スタート | 90 | 84 | 87 | 88 | 87 | 436 9位 |
9位 |
銀シャリ | 95 | 95 | 93 | 91 | 96 | 470 1位 |
1位 |
スリムクラブ | 89 | 90 | 88 | 89 | 85 | 441 7位 |
3位 |
ハライチ | 93 | 85 | 89 | 88 | 91 | 446 6位 |
5位 |
スーパー マラドーナ |
93 | 89 | 92 | 95 | 90 | 459 3位 |
7位 |
さらば青春の光 | 91 | 90 | 90 | 90 | 87 | 448 4位 |
5位 |
和牛 | 95 | 93 | 91 | 95 | 95 | 469 2位 |
2位 |
アキナ
ネタが始まる前から見てるこっちにも伝わる緊張感のなかトップバッターはアキナ。
離婚ネタというよりもませた子供のキャラネタ。キャラ設定は面白いけど、出てくる言葉が想定できるものばかりでそこの面白さはなかった。トップバッターということもあって客の笑いほど点が高くならず
カミナリ
ただ殴って笑いを取るケンカ漫才はよく見てきたけど、ツッコミのキッカケに使ってその後のワードセンスが本編の2段構え
五七五よりも難しい七九七をちゃんと成立させてくるのも良くて最後に社交的なじいちゃんの伏線を回収していくのも面白い
個人的には好きなんだけど点数は伸びず。確かに掛け合いはなかったかな
相席スタート
ボケの女性が「ブス寄りのちょうどいい女」というキャラで固めて散々テレビに出てるからネタの冒頭で内容が大体わかってしまった
展開や裏切りがあるのかなと思ったらそうでもなく、アリ・ナシの女を野球のコースに例えるのに終始していて山もなく4分終了
銀シャリ
ドレミの歌ネタ。設定はオーソドックスなのにネタがどんどん展開していってとても楽しい。「ミっちもファっちも」「シドレミドレ」とかワードセンスも良くて、「ファーはファーのファー」はワードに加えて音階のボケも加わっててテクニックがスゴイ。大味なボケもツッコミがしっかりしてるからちゃんと掛け合いになっててここまではぶっちぎりの1位
かなりうまくできてるネタだったから2本目も同じクオリティのものがあるか心配に
スリムクラブ
2010年のM-1見返して優勝すると思ってた
ネタの設定は相変わらず摩訶不思議。速いテンポの漫才だと聞いてる側が理解できないから、間をたっぷり取って遅れて笑いを取るスタイルが2010年はスゴかった
スゴかったのに今大会は点数が全然はねない。ネタの設定が2010年にも増して意味不明なのに間を詰めてテンポが早いから世界観を理解できずにどんどんネタが進んでいってしまったなぁ・・・好きなんだけどなー
ハライチ
去年はノリツッコミボケのスタイルを捨ててオーソドックスなスタイルにした結果最下位
今年はスタイルを戻しつつ、岩井がキャラを振りまくるのではなくちゃんとネタを展開していく新しいスタイル。ただ、ボケのパターンが操作ミスと名前かぶりばかりで意外性がなかったのが残念。
スーパーマラドーナ
エレベーターに閉じ込められる女性と変態のネタ。
最初から中盤までは退屈だったけど、最後の30秒でグッと盛り上がって終わった分、他に比べて印象が良かったのかな
さらば青春の光
中学時代の思い出ネタ。オーソドックスな設定から入って徐々に世界観に引き込まれていく感じが好き。中学時代の思い出話し自体はまったく普通なのに「能やん!」から展開していくボケでネタとして成立させるのがスゴイ。
和牛
去年の偏見を展開させていくネタを敗者復活戦でやってダントツの票差で敗者復活。同じパターンのネタなら決勝いけないだろうなと思ったら、決勝で全然違うドライブデートネタ
ボケの数もパターンも多くて、話しが進んでいくのが楽しい。最後に伏線回収しつつ、さらに2〜3個笑いの山作って右肩上がりの好印象。
さすがに銀シャリと比べて1点差というのは敗者復活ボーナスがあったかなと思ったけど2位は妥当。
最終決戦
上沼恵美子 | 松本人志 | 博多大吉 | 中川家 礼二 |
オール巨人 | 順位 | オレベスト | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
スーパー マラドーナ |
– | – | – | ○ | – | 2位 | 3位 |
和牛 | – | ○ | – | – | – | 2位 | 優勝 |
銀シャリ | ○ | – | ○ | – | ○ | 優勝 | 2位 |
M-1史上稀にみる接戦になった最終決戦
自分はあんまりだったけど最終決戦で1番笑いがあったのがスーパーマラドーナかも。和牛は同じデートネタでもボケのパターンが多くて同じように見せないテクニックがスゴイ。
3組のコンビの中で純粋な漫才をしていたのが銀シャリ。1本目ほどのデキではないけど、「うんちのゆるキャラは下痢やぞ」でしっかり掴んで終盤も右肩上がり、オチもバッチリ決まってた。
審査員の票がわかれて最後の1票まで結果がわからず、どのコンビが優勝するのか見てるこっちもハラハラドキドキ。銀シャリ優勝は大会前からすれば妥当なんだけど、全部見終えたら超接戦で3組どこが優勝してもおかしくないとても良い大会だったな